カンボジアでは2024年、政府による違法薬物の取り締まり強化を反映して、薬物関連の逮捕や押収が劇的に増加した。
麻薬対策局が1月1日(水)に発表した報告書によると、昨年は2万6033人の麻薬関連容疑者が拘留され、2023年の1万9940人から30.5%増加した。逮捕者の中には20カ国からの外国人954人が含まれており、この地域の麻薬密売の国境を越えた性質を浮き彫りにしている。
報告書では、押収された薬物の量が大幅に増加していることも明らかにされた。
当局は昨年14.7トンの麻薬を押収したが、これは2023年の押収量2.97トンと比べて驚異的な増加である。押収された薬物には、ケタミン、結晶メタンフェタミン、メタンフェタミン錠剤、ヘロイン、エクスタシー、コカインなどが含まれていた。
これらの逮捕と押収の急増は、2023年8月にフン・マネト首相が就任した後に開始されたカンボジアの麻薬対策強化に伴うものである。
同首相のリーダーシップの下、州および地方当局は、特に全国のナイトクラブやその他の娯楽施設での麻薬の流通と使用を標的とするよう指示されている。
カンボジアの法的枠組みでは麻薬密売に対して厳しい刑罰が課せられている。80グラムを超える違法薬物の密売で有罪判決を受けた者は最高刑(終身刑)に処せられる。
麻薬密売と闘うための取り組みは強化されており、その中には、麻薬関連の活動に対する意識を高め、一般の人々が報告できるようにすることを目的とした「No Drug」アプリの導入も含まれています。このアプリは、麻薬犯罪への法執行機関の対応に役立つことが証明されています。
「カンボジアは法的規範、法律、政策を通じて麻薬の販売、密売、使用を奨励していない」「カンボジア国民にアプリをダウンロードし、使用し、麻薬事件を報告するよう奨励する」と国家麻薬対策局(NACD)の副事務総長兼報道官:ネアック・ユテア中将は述べた。
掲載写真:麻薬対策局の提供