
カンボジアは28日(土)、最近の国境紛争の際にユネスコ世界遺産に登録されているプレアビヒア寺院を軍事基地として利用していたとの疑惑を否定した。
文化芸術省は声明の中で、プレアヴィヒア寺院は顕著な普遍的価値を有する神聖な文化・宗教的建造物であると述べた。「軍事基地として指定されたり、開発されたり、使用されたりしたことはありません」と声明は述べている。
「カンボジアは1954年のハーグ条約および1972年の世界遺産条約の締約国として、文化財を保護し、この世界遺産が平和、文化、宗教目的のみで保存されることを確実にすることに全力を尽くしている」と付け加えた。
同省は、カンボジアは国際法に基づき寺院を保護する義務があると述べた。「寺院の管理は民間の遺産管理当局が引き続き行っており、警備員の配置は厳格に保護活動に限定されている」と声明は述べている。
同省は、プレアヴィヒア寺院は平和、文化、そして人類共通の遺産の記念碑であり、今後もそうあり続けるだろうと改めて強調した。
*2008年のプリアビヒア寺院遺跡の世界遺産登録を機に今日まで続く、タイの国境紛争の再燃が続いている。2011年に両国間で撤兵が合意されているが、2008‐11年の間の国境紛争では武力衝突も起こっている。その間プリアビヒア遺跡を訪れた多くの外国人観光客は寺院遺跡境内に軍車両が並び、寺院遺跡のタイ側に向けた外壁前にカンボジア軍の塹壕が掘られ、土嚢とトタンの上の土の俄かトーチカが設けられ、兵士やその家族が目撃されている。
また、参道階段下の暫定の国境線の岩盤上で12月の武力衝突でのカンボジア兵の死体の写真も残っている。現在、プリアビヒア寺院境内や寺院を背にした軍の駐留の真偽については、カンボジア政府の報道だけで定かではない。外国人特派員の境内と周辺が公開されたという報道もない。

