ウドンミエンチェイ州当局は古代の墓地を発掘しているグループを厳しく取り締まった。
10月27日、ウドンミエンチェイ州文化芸術局は、古美術品の密売に関する教育的取り組みや指導にもかかわらず、特に雨季の間、同州バンテアイ・アンピル地区で貴重品の違法な採掘が後を絶たないと報告した。
同局は、10~30カ所の特定の埋葬地が違法に狙われていると指摘した。
文化芸術局の副局長イン・ポブ氏は、ロン・ルーン村のコーク・トラパイン・ベンが最新の標的だと述べた。地元当局は、村人たちが埋葬地で掘り出したビーズ等を利益のために売っていると説明している。
ポブ氏は、「地元の人々は、金やコイン、陶器などの宝物が見つかり、高く売れるだろう」と誤解して掘っていると説明した。しかし、彼らが掘り出すのはビーズだけであることが多い。
同局は、これらの墓の歴史的重要性について地元住民を啓蒙する活動に積極的に取り組んでおり、違法な発掘の試みがあれば報告するよう奨励している。
現行法では、文化遺産の破壊に対しては、最低6か月から最高5年の懲役刑と、遺物の価値に相当する罰金が科せられる。
故意が認められれば、懲役刑は2年から8年、罰金は対象物の価値の2倍までとなる。
バンテアイ・アンピル地区とその周辺で違法に発掘された墓は、約1,900年前のもの(あくまで推定)だった可能性があるという。
実はこうした墓荒らしの行為は、数年前にもシェムリアップ州での古代の集団墓地が見つかった時にも我先にと住民が押しかけ、墓荒らしが行われ、問題となっている。
掲載写真:ウドンミエンチェイ州文化芸術局の提供