アセアンと米国の特別首脳会談の延期を要請

アセアン(ASEAN)は、域内の各国首脳が適切な日にまだ合意に達していないため、3月28日から29日に予定されているアセアン-米国特別指導者サミットを延期するよう米国に要請しているという。要はカンボジアのミャンマー外交に対する域内諸国から反発で一致した状態に達しなかったのだろう、と窺える。そこにロシアのウクライナ侵攻である。

アセアン議長国のフン・セン首相は、アセアンと米国のパートナーシップの国別コーディネーターとしてのインドネシアがサミットのスケジュールを調整していると述べた。

「米国はこのサミットを3月28日から29日に設定し、一部のASEAN首脳は3月26日から27日を提案したが、米国はそれを行うことができなかった。したがって、このサミットは延期されなければならず、アセアンと米国の高官が適切な時期を見つけるために調整することを望んでいる。」

ロシアのウクライナ侵攻をどこよりも好機と考えているのはミャンマーの軍部であることは誰もが解ることで、それはミャンマー国民にとって惨憺たる悪夢である。だからこそミャンマーの現状を認める訳にはいかないという国民の想いが反映される諸国がASEAN域内にもいるということを意味している。

ロシアのウクライナ侵攻もミャンマーも軍の内部から叛乱が起きない限り、殺戮の連鎖は終わらないかに見える。デモはきっかけであってもそれで倒れた独裁者や終わった戦争はない。

*下の記事を参考

掲載写真:イメージ 画像:Khmer Times

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