保健省、国連児童基金(ユニセフ)、世界保健機関(WHO)が発表した共同プレスリリースによると、火曜日の夜に324,000回分(16万2000人分)のアストラゼネカ/オックスフォードワクチンがプノンペン国際空港に到着する、という。
アストロゼネカ製ワクチン、フンセン首相は接種と言明
早速フン・セン首相は、28日のfaceboo投稿の演説で、自らが3月4日の午前8時30分にカルメット病院で予防接種を受ける可能性が高いと述べている。以前、中国製シノファーム・ワクチンを同首相はカンボジアで最初に接種すると発言したが、その後ワクチン接種を急遽取りやめた。地元メディアでは同首相の接種取り止めは、中国より「15歳未満と60歳以上には勧められない」と言われたと報道していた。
中国製ワクチンが「60歳以上には勧められない」とは、筆者は寡聞にしてカンボジア発で初めて聞く理由である。新型コロナウイルスの世界での死亡率では60歳以上の高齢者が高い割合を占めるというのが常識で、中国製ワクチンのシノファームは「それじゃ意味ないんじゃない」と多くの人が思ったことだろう。
2日、COVAXによってカンボジアに提供ワクチン到着
さて、2日(火曜日)に、保健大臣のMam Bun Heng氏は、空港でWHOの代表であるLiAilan博士、ユニセフの代表であるForoogh Foyouzat氏が加わり、午後7時50分に到着する予定のアストラゼネカワクチンを受け取る予定という。ワクチン用量は、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンへの平等なアクセスを世界中の国々に提供することを目的とした世界的ワクチン同盟であるCOVAXファシリティの厚意により提供されたもの。COVAXファシリティの最新の中間流通予測レポートによると、カンボジアは合計で少なくとも1,296,000回分(64万8000人分)のワクチンを受け取る予定であり、2日の受領から残りのワクチンは今年を通して到着するという。
首相はスピーチの中で「このワクチンの出荷は、国連、特にWHOやユニセフを含むカンボジアの多国間パートナーとの実りある協力の結果である。現在までに、ガーナとコートジボワールは、COVAX施設を通じてCOVID-19ワクチンの出荷を受け取っている唯一の国である。」と豪語している。
*掲載写真:時事通信より