プノンペンのクオン・スレン都知事は、家に留まることを拒否する市民を封鎖するために警察が鞭や杖を使用することは正当であり、「親が子供を懲らしめる」ようなものだと述べた。同知事の言葉は、プノンペン警察のメンバーが細い籐や竹の鞭や杖のように見えるものを運んでいることを示す写真が広く配布された後に述べた。
「親が子供を懲らしめる」の言葉は、まさにアジア的家父長国家が現出した姿そのもの、さすがKhmer Times さえ、22日の記事には賛否両論を載せ、昨晩には警官隊がレッドゾーンの見回りに鞭を振るう場面が動画でfacebookに早速流された。見ていてあまりいい気分ではない、という人も多いだろう。確かにカンボジアの地元ニュースの動画には、いかにもカンボジアという場面が見られる。レッドゾーン区内と思われる横道の両側の家から目前の封鎖テープとの間のわずかな隙間に商品や野菜を並べ、警察車両が来れば、一斉に慌てて片づけを始める。こりゃ、イタチごっごだと思わず笑ってしまうような場面が流れていた。今回「鞭打ち」が導入されたプノンペン都だが、当然警察官の都知事の指示を得て警官のやりすぎが横行すれば、どうなるか。
知事はまた、「人々がまだ当局に耳を傾けない場合、彼らは直ちに逮捕され、特別な封鎖手順に従って処理され、法律に従って罰金または懲役に処せられる」と付け加えている。
さらに、プノンペン市委員会の報道官:サンソックセイハ大佐は、今後、当局は封鎖禁止に違反するレッドゾーンの人々に「 hot dharma(厳しい教育)」使用するとも述べている。封鎖地域を設け、厳しき管理しようとしても先ずは抜け道がないかを探ったり、当局の顔色窺ってこうどうするカンボジア人の姿勢に同報道官は、① 最初に、警察は彼らを動かすために杖で犯罪者に打撃を与える ② 2回目の違反では罰金が科され、③ 3回目の違反者は法廷に送られます、という。
昨晩の動画では、家の前の車を置いて商品の荷受けを終えたような者が停止したバイクから降りた警官に鞭打たれ、慌ててシャッターを下ろすのに前に張られた封鎖ロープを腹いせに叩き、「また、来るからなー」ということば実に象徴的であった。いずれにせよ、こうした暴行刑罰は法に基づかなければ、近代国家とは言えない。最低限、執行理由の法的根拠と執行の限界である。