プレア・シアヌーク州で 10 月 26 日、多数の憲兵隊幹部が麻薬犯罪で逮捕された。逮捕されたのは、コンポンスプー州憲兵隊副司令官ティス・ヴァナク中佐、ヨス・ディナ准将、プノン・スルオチ地区憲兵隊基地司令官、その他4人の憲兵隊士官で、プレア・シアヌーク州憲兵隊に逮捕され、麻薬犯罪の疑いで法的措置を求めてシアヌークビル州裁判所に送致された。
コンポンスプー州の憲兵隊(軍外での警察を兼ねる)には自浄能力がなかったものと思われる。それ故他州の憲兵隊が管轄範囲を広げて、摘発に至ったようである。カンボジアの刑務所でも麻薬が横行するのであり、外国人犯罪者もお金に余裕があれば、フィリピン同様に刑務所内でも優雅に暮らせるのだろう。フンマネ首相の言明も末端現場に届かない現状が露わになった感がある。
国家憲兵隊のスポークスマンであるエン・ヒ准将は、10 月 26 日、シアヌークビル州憲兵隊は麻薬犯罪と一部の関係者を取り締まり実施した。同州専門部隊はまた、プレア・シアヌーク州裁判所の検察官に報告するという手順に従って、管轄権をコンポンスプー州に拡大した。そして10月27日から29日まで、国家憲兵隊の司法警察とシアヌークビル州憲兵隊は、王立憲兵隊とコンポンスプー州軍の将校で、犯罪に関与した6人の尋問を始めた。容疑者の自白によれば、6人全員が薬物犯罪から利益を得た事件に関与しているという。
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また薬物検査の結果によると、これら6人の容疑者は薬物検査で陽性反応を示した。
司法警察職員は、プレア・シアヌーク州検察局に送致され、調査と起訴の手続きを進めている。
掲載写真:Khmer Tiemes