この乾季にスラ・スランの水が消える可能性がある

スラスラン遺跡アンコールワットから約4km北東にある人造池!

世界遺産:アンコール遺跡群保全・管理のアプサラ機構(ANA)は「今年の乾季の終わりまでに、専門家が貯水池の真ん中に立っている寺院(スラスランのメボン=中央祠堂)を修理したときに水が補充されていなかったため、アンコール時代のスラスランが消える可能性がある」と述べた。

「スラ・スランの水位は低く、残りの水は現在の天候の暑さのために非常に急速に蒸発しています」と同機構は語っている。

2015年の乾季には、深刻な干ばつのためにスラ・スランの水位が低下したことがある。同機構の報道官:Long Kosal氏は、328日に地元メディアに「スラ・スランは昨年の梅雨の時期には水で満たされておらず、今年は干上がる可能性があると語った。」と述べこれが時間通りに修復作業を終えることを急いでいた理由という。干魃が周囲の寺院の基礎に影響を与えないか、という理由を尋ねられたLong Kosal氏は、「スラ・スランの機能は寺院を安定させることではない」と述べた。「とはいえ、(再び)梅雨が明けるとまた水が溜まります。」と述べている。

スラスラン遺跡について

スラ・スラン遺跡は、バンテアイクデイ寺院の東に位置する780m×380mの大きな貯水池です。ジャヤーヴァルマン7世の治世中、12世紀後半から13世紀初頭のアンコール時代に造営されました。一説に「王の沐浴場」とも言われていますが、寺院と聖地(バライ)の組み合わせは、サンボープレイクック遺跡以来、アンコール期に渡ってのクメール文化の特色を成すものである。

スラ・スラン遺跡は、砂岩とラテライトで作られた美しい十字形テラスを池岸設け、ナーガの手すり、石造の獅子像があります。バライ=聖池(大きな貯水池)があるが、その池には排水システムはなく、同遺跡は東バライ(貯水池ー現在は土手を残すのみー)同様に浸透する雨水と地下水に依存していた。コロナ禍の旅では、アンコール遺跡群の目玉ともなる美しい湖水遺跡である。

画像:Phnom Penh Postより

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