カンボジアに旅行中であったり、長期滞在で何かと心配なのは病気である。カンボジアの中級以下のホテル、ゲストハウスではキンキンと冷房が効いていたり、逆に生ぬるく埃っぽい冷房など、当たりはずれも多い。風邪をひいたり、寝不足だったり病院へ行くほどではないが、頭が痛い、だるい、お腹の調子が良くない、下痢気味など起きた時、常備薬を持参するのが常識だが、それが残り少ないとか忘れてしまったりなど、何かと気分が優れず落ち込む時があるものだ。まして長期滞在となると、常備薬切れなんていうことが起こる。そんな時、日本の薬が手に入るのが一番なのだが、それもよく解らないと不安やイライラもます。そんな方たちのために「ここなら安心」とプノンペンの薬局を紹介したい。
2010年以前は、大変だッた 老舗の薬局:Pharmarcie de la Gare
カンボジアで薬局で薬を買った時、安全情報がないと不安なのは、地元の薬屋での購入。プノンペンでもましてや地方では薬局購入の薬は怖い。一つ英語表示でも偽薬、期限切れの薬があふれている。21世紀の始まった2001年頃、プノンペンで安心できる薬屋さんは1軒しかなかった。それは、海外旅行保険の効く当時SOSクリニック(現在名:ラッフルズ・メディカルセンター)で治療を受けるとそこでいただく薬の大部分はプノンペン中央駅前のモニヴォン通り右角の薬局Pharmarcie de la Gareだけだった。
超期滞在の欧米系外国人が薬購入で集まるお店である。彼らのコミュニティーでの口コミで知られた薬局である。2001年当時、プノンペンはシェムリアップと比べて物騒がところで、時折、ナイトクラブに手榴弾が投げ込まれた、銀行から現金を引き出した(ATMなぞなかった)富裕層が襲われ射殺された、ゲストハウスの入るビルが爆破されたなどの事件が起きていた。そんな頃の外国から直輸入の薬が買えた唯一の薬であった。つまりバンコク並みの薬局で料金も同等であった。
Pharmarcie de la Gare
だが、当時の常識として欧米の薬は効くが、その量が問題と言われていた。つまり一般に体格も体力も違う日本人には強い薬であった。間違っても一般のカンボジア人が行く市場近くの華人系薬局での購入はやめたほうがいい。
本当は長期滞在の方には日本の常備薬を先ず用意するのがお勧めの滞在方法。
・パブロン(ちょっと鼻かぜ、ちょっと熱ぽい、喉が心配なら)
・ノーシン(疲労などに伴う頭痛)
・バッハリン(37度cまでそれ以上だと解熱剤を購入)
・太田胃散
・正露丸(これは軽い下痢か下痢が収まる時期に聞く。カンボジアでの食あたりの下痢は簡単じゃない、下痢時は水道状態:筆者の体験。2-3日は菌が排出されるまで下痢を我慢し、痛みが少なくなってきた時は正露丸が一番。それまでは整腸剤を飲んだもうがいい。)
・メンターム:これは吹きでもの、虫刺され、切り傷にも良い。
・チョコラBB:栄養バランスの偏りでの口内炎に最も効く
・虫よけスプレー:これは田舎に出かけたり、プノンペンでも郊外ならば必需品。
・ムヒ、きんかん:虫刺されのかゆみ止め
・マーキョロ類:これは切り傷の消毒に欠かせない。
・バンドエイド:これだけは日本製に限る。現地のも同様にあるが使い勝手が格段に違う。
等々。
怖い病気は寄生虫と皮膚病
カンボジアに1年も滞在すれば胃腸と皮膚病は必ず起こる、と言っていい病気。胃腸で怖いのは寄生虫、現地の人は3か月に1回、虫下しを飲んでいる。日本でも昭和30年頃まで虫下しは小学校で配布された。回虫、蟯虫、さなだ虫はカンボジアでは現役で頑張っている。よほどまっとうなレストラン以外、サラダ等の生野菜は避けるのが常識。田舎暮らしがいい、何て言ってたら、かならず寄生虫にやられる。
次に怖いのは、皮膚病。これはカンボジアの風土病に近い。だからカンボジア人の肌を見れば日本では見たことない皮膚病肌を見る。これらの皮膚病、日本の医者や外国人の医者でも直せない者が多い。かえって慣れているカンボジア人のほうがそうした症状に効く薬名を知っている。外国人医者の処方する薬で治らない場合、現地の人に聞き、現地の人が値段は高いが薬は良いという店に行くに限る。
アメーバー赤痢とデング熱は薬に頼らない
この2つの病気は稀に短期滞在者でも罹り、長期滞在者は罹るもの、と思ったほうがいい。この2つ、市販薬では治らない。上記の病気を気が付かなかったり、薬にたよっていたりで毎年、東南アジア各国で何人かの日本人が死んでいる。長期に下痢が続いたり、その後悪寒が出たら、病院へ行くこと、それも高くても外資系の病院へ。命に係わる。筆者は海外両行保険の効く外資系の病院で外国人医師に罹ったが、アメーバー赤痢と断定できず、最終的にバンコク病院で手術を受けるはめになった。デング熱、カンボジアでは子供の病気といって、雨季に流行する。が、これも馬鹿にできない。夕方熱ぽいと言っていた子供が37度半、午後10時過ぎには39度超、慌てて病院に入院させた。
薬を買う時使の英語・クメール語、クメール語の場合はジャスチャーが必須
熱がある(I have a fever) :「クダウ クルオン」
頭痛がする(I have a headache):「チュー クバール」
喉が痛い(I have a sore throat):「チュー コー」
咳が出る(I have a (bad) cough):クオー
痰が出る(I'm coughing up phlegm):「ミエン スレ(へ)」
鼻水が出る(I have a runny nose):「ヒア ソンバオ」
鼻づまり(I have a stuffy nose):「タン チュロモ(ホ) 」
お腹が痛い(My stomach hurts):「チュー、ㇷ゚ポー」
下痢(Diarrhea)「リヤアー」
*発音だけでは通じない場合があります。英語は筆記で、クメール語はジェスチャー付きが必須です(体験から)。
市販の薬、サプリメントなら安心薬局U-Care
2010年頃、プノンペンに小綺麗なU-Careという薬局が表れて、かなり便利に安心して買える薬局が増えた。けして安価ではないが法外に高価なわけではない。薬として頭痛、熱、胃腸ならU-Care店で充分である。Google Mapで U-Care Phnom Penhを検索すれば、プノンペン都各区の店がでてくるから、ご近所をさがせばいい。品揃いは同じで下の英語・クメール語を使って訪ねるのが一番。それも言葉に頼らずジェスチャーを交えれば店員さんも理解してくれる。
https://www.facebook.com/ucarepharmacy.kh/
いやー、英語じゃ心配だという方には、これかた紹介するとっておきのお店である。
24時間対応ならHELP Plus Pharmacy(ヘルプラス・ファーマシー)
24時間営業の薬局。深夜でも英語を話せる薬剤師が常駐しているため安心して薬が購入できる。
・住所:No322, Preah Monivong Blvd. Phnom Penh
・電話番号:099997296
099269188
・営業時間:24時間
・Facebook: HELP Plus Pharmacy
・場所
2に続く。