「水祭り」の連休3日間で交通事故死19人 負傷者は前年比より減少

カンボジア全土の交通事故死者は数は今年の3日間の水祭りの休暇中に増加したが、同負傷者の数は昨年の同時期比では減少した。

1日(日曜日)に警察が発表した報告によると、10月30日から始まる今年の休暇中に36件の交通事故が発生しました。事故により19人が死亡、53人が負傷した。昨年の同時期。昨年、10人が死亡し、77人が負傷した。前年比よりも死者は9人増となっており、負傷者数そのものは前年比を下回った

事故の主な原因は、スピード違反、飲酒運転、交通法規の軽視によるものだったと報告書は述べているが、要は基本的な交通規則が遵守されていないことを物語っている。警官の立哨がなければ、赤信号でも侵入、無理な割り込み、急発進のスピード過などカンボジアでは、日常的に見る。

全国交通安全委員会(NRSC)の議長でもあるサーケン内務大臣は、運転手に交通法を尊重するよう求める彼の呼びかけを繰り、「秩序を維持し、交通安全を改善するための積極的な取り組みにより、2019年の最初の9か月と比較して、事故、死亡、負傷の数が減少した」と述べている。

NRSCによると、今年は既に9か月間に2,430件の交通事故が発生し、1,257人が死亡、2,265人が重傷、1,401人が軽傷を負った。

人口当たりの交通事故数、死傷者数は日本よりはるかに多い

トゥクトゥクや宅配便バイクの無規制、危険運転の放置

人口当たりでの交通事故数や死者数が日本より上回るのは、カンボジア人のせっかちさと遵法意識の極端な低さ、またコロナ禍でブームとなったレストラン宅配だが、彼らの無軌道な交通規則違反や危険な運転、無理な割り込みは目に余る。カンボジアでは、車以上にトゥクトゥクや宅配便がほぼ無規制で交通事故誘発の原因となっている。昨年の同時期と比較して、交通事故の数は727人、死亡者は266人、重傷者は755人、軽傷者は293人と減少しているが、依然として人口当たりでは多い。

プノンペン まともに歩道が歩けない

公立バス運行がかえって渋滞を激化

プノンペンではバイク同士の事故は日常的に目撃。先ずは謝ったら損とばかりに相手を一方的に非難することが始まる。そして無責任なやじ馬が集まる。 画像:Khmertimesより。

プノンペンなど都市部での渋滞のひどさの最大原因は、歩道が駐車場化してまともに歩けない。商店、事務所による私権の無法な拡張にある。それ故、歩道が歩けないのだから子どもや高齢者が公立市内バスを運航させても、乗客は少なく税金投入で長年の赤字を垂れ流しである。抜本的な都市交通の問題解決が望まれる

*掲載画像:コンポンチュナン州での交通事故、女性が死亡。 画像:phnompenhpost.comより。

 

おすすめの記事