「正月はタイから戻って来るな」と出稼ぎ労働者に呼びかけ

首相が呼びかけも正月にあらゆる手段で帰ってくるカンボジア人

保健大臣のMam Bun Hengは、タイに住んで働いているカンボジアの出稼ぎ労働者に、新型コロナウイルス(Covid-19)の国内蔓延を防ぐために、「4月のクメール正月休暇中に故郷に戻ることを控えるよう」呼びかけた。クメール正月はタイ正月と同じ時期で4月半ば、保健省大臣の呼びかけは、去年4月のフンセン首相の呼びかけを思い起こさせる。が、大臣が呼びかけても強硬措置に出ない限り正月に戻って来るのがカンボジア人である。出稼ぎ労働者も同じで国内以上に戻ろうとする、あらゆるルートを使って。検疫は事実上パンクする。

実力行使も辞さないとカンボジアの国境検疫体制は破綻する怖れ

保健大臣は2月16日に、バッタンバン州で検疫中のカンボジアの移民労働者を訪問している時に上記の発言をした。同氏はまた、カンボジアとタイの国境にあるすべての州当局に対し、不法に移民労働者を密かに連れて検疫を逃れる斡旋業者またはブローカーに対して厳しい措置を講じ続けるよう要請した。

が、これもまた困難である。だが今年の4月、本気で出稼ぎ労働者の帰国阻止をしなければ、カンボジアのタイ国境での検疫体制は破綻することは必定である。

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